現在ブラジルで開催中のサッカーのワールドカップ。
日本は初戦負けてしまいましたが、応援に来ていた日本人のある行動がニュースに取り上げられていました。
それは、試合終了後に日本人サポーターがゴミ拾いをしていたというニュースです。
このニュースを見て、本当に誇りを感じました。
日本では、「来た時よりも美しく。」という言葉があります。
使わせて頂いた場所に感謝を示したり、場所を清めるという風習や、次使う人が気持ち良く過ごせるようにという考えの表れではないかと思います。
地域の活動で日曜日の朝にみんなで掃除をしたり、学校では昼休憩の後などに、教室、廊下、トイレ、下駄箱、理科室…などそれぞれの生徒に場所を割り振られ、責任を持ってそうじをします。クラスの係では、美化係もあります。
お祭りなどのイベントでは、掃除係は必ずいて、使う前よりもきれいにして帰ります。
公共のグラウンドや体育館でも、使用した後は必ず自分たちで掃除をします。
日本人全員がそうであるわけではありませんが、大半がそのような生活や教育の環境で育つので、あまり苦にはならないし、心は気持ち良くなります。
私も病院で働いている時、患者さんのお部屋やベッド周りは、「来た時よりも美しく」なるよう心がけています。
病室なので基本的にはそんなに汚れてはいませんが、心電図モニターなどたくさんある配線をまとめたり、シーツのしわをのばしたり、布団を整える、汚れていれば拭き取ります。履物がそろっていなければそろえます。患者さん自身も綺麗にします。髪が乱れていれば整えますし、服も綺麗にします。姿勢が悪ければ整えます。
もちろん病院にはお掃除のスタッフがいます。
でも、このような行動で患者さんやご家族、そして働くスタッフが気持ち良く過ごせればいいなと思います。