脳梗塞(のうこうそく)や脳出血(のうしゅっけつ)などは後遺症(こういしょう)がでやすい病気です。
こうした病気によって生じた心身の機能改善(きのうかいぜん)を図ることは、
病院で行うリハビリの重要な役割です。
しかし、病院でのリハビリで機能がすべて改善するわけではなく、
後遺症が残ってしまうことも少なくありません。
そのため、後遺症が残った状態でも快適に生活できるように
生活環境を工夫することが重要になります。
私が働く病院では
「家屋評価(かおくひょうか)=home evaluation」というものがあります。
家屋評価では、後遺症が残った患者が
自宅で安全で快適に生活できるかを評価します。
リハビリスタッフが直接自宅に出向き、患者や家族と共に家屋環境を確認します。
その結果、
自宅に手すりを設置する、
トイレを改修(かいしゅう)する、
玄関や部屋の段差をなくす、といった工夫を行います。
環境を設定した後には、患者自身に実際の動きを確認してもらいます。
こうした手続きをふむことで、
患者は自宅に戻った後の具体的な動作を学習し、
少しずつ自宅での生活を再構築(さいこうちく)していくのです。
このように環境面の評価やアプローチを行うことも、まさに「Rehabilitation」なのです。