「日本の老人の寝たきりだけでなく、日本で入院期間がダントツ長い原因について考えた事があります。第一に、居住条件からみて個室や寝室がないため、家では病人が生活しにくい、第二に、椅子に腰掛けずに畳に座る生活が寝たきりにつながりやすい、第三に、病院や寝たきりが唯一の逃げ場になっている、等が思いあたりました。ロコモの予防では、以上の問題をどのように解決するのか興味があります。」
以前、陽子さんとのやり取りの中で、ロコモティブシンドロームについての話題が出ました。
先日のナコスカンファレンスでの議題の一つにあげて、みんなで考えました。
まず、集まったメンバーが全員言語聴覚士であり、整形疾患についてあまり詳しくなかったので、
ロコモの定義からおさらいしました。
今日はまず、ロコモティブシンドロームについてと、なぜ寝たきりになってしまうか、考えたことをまとめたいと思います。
ロコモティブシンドロームは、骨粗鬆症や変形性膝関節症、大腿骨骨折などの整形疾患やリウマチや、
加齢に伴う運動機能低下が原因で介護が必要な状態になることです。
日本のロコモティブシンドロームの患者数は、4700万人にもなり国民病ともいわれているそうです。
現に、日々病院で働く中で、上に上げた疾患が原因で寝たきり状態になってしまう患者さんはよく見かけます。
日本の高齢者の方たちは、怪我をしたり病気をすると、外に出ずに引きこもり状態になる方が多いです。
足が痛いから歩くことができない、移動手段がない、人の手を借りると迷惑をかけるから出たくない、恥ずかしくて弱った姿を誰にも見られたくない…このような理由で閉じこもってしまう方は多いです。一人暮らしであると更に閉じこもってしまいます。
病気をしたことで移動能力が低下した上に、運動や外出の機会が減り、筋力や体力が衰えます。
人と話したり、考えたりする機会も減るので、認知機能も低下しますし、鬱状態にもなりかねません。
このように、悪循環に陥ってしまいます。
日本では、ロコモティブシンドロームの予防のために地域で講座が開かれたり、スポーツイベントが開かれるなどの取り組みがされていますが、まだまだ発展途上の段階です。
次回は、本題の陽子さんの問題提起してくださった、ロコモティブシンドロームと日本の住宅環境について書きたいと思います。
わかりにくい点など、アドバイスがあればコメントをお願いします。
シリーズ第一回を興味深く読ませて頂きました。次回を期待しています。
グーグルによると、病名ロコモティブシンドロームは世界一の長寿国たる日本で考えられたのですね(具体的には日本整形外科学会長 中村教授)。
日本でもそうだと聞いていますが、米国でも高齢者の医療費増大が問題となってます。たまたま読んでいた雑誌(The Atlanntic Monthly)にもそれに関した記事があり、高齢者にかかる医療費の大部分は実は無駄使いであり、死期を早めてさえいる。その解決はhome-based careにあるとあります。しかし、このhome-based careも又新たな問題ですね。
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在宅介護…日本ではまだまだ不十分ですし、
情報提供不足で使える介護保険サービスを知らない方がたくさんいます。
十分ケアを受けられず、老老介護による共倒れ、虐待や無理心中にまで至ってしまうケースもあります。
考えるべき課題は山積みです!
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