米国健康事情 2013.10


9月3日のこの欄でUmiOdaさんが「医療費」との題で日本の医療費制度を解り易く説明されました。そこで、それでは米国の医療費制度について書いてみようと思い立ちました。

ところが、簡単に済むとの予想は全くはずれ、結局、1月以上費やす羽目になりました。なんとか、まとめに漕ぎ着けた今、何故そんなに時間がかかったのかと考える余裕もでてきました。主たる原因はなんと「米国にはいわゆる国民健康保険制度がない!」でした。

2008年、オバマ氏が大統領選挙に勝利し、国民健康保険制度を導入する意志を表明しました。以来、国中が右往左往したわけですが、種々のニュースが流れる中、先進国で、国民健康保険制度が無いのは米国だけと知りました。

道理でオンラインで米国医療費制度を検索しても、良い答が得られなかったはずです。個人は健康保険は勤務先のグループの一員として民間の保険会社から買うのですが、仕事を失えば、当然、健康保険を失います。持っていても、医療費が高くなるにつれ、保険料も高くなり、維持するのが困難になり取り消したりします。結果、米国民の15%、3千2百万人が、健康保険無しです。

新しい健康保険制度はこの3千2百万人が健康保険を持つようにと考えられました。と書けば、事はいたって明白で、なぜ共和党が反対するのか理解に苦しみます。

ニュースを断片的に集めてみますと、国家予算の赤字の限界がからんでいるようですが、健康保険制度無しでは国庫が破錠するのも明らかですから、選択の余地はないように思われます。現実には、この制度は、Affordable Care Actとして2010年3月23日に立法化し、10月1日、3千2百万の人がオンライン(healthcare.gov)で個々の状況に会った保険を買えるシステムが発動しました。言うまでもなく、収入の額によって経費補助も出ます。

新しい制度が導入されると、初めはどうしてもギクシャクしがちですが、新健康保険制度の滑り出しは、まずますといったところです。


UmiOdaさんの列挙された関連用語を内よく使う英語やその他の用語を書き出してみました。。

医療保険 いりょうほけん health insurance
医療費 いりょうひ medical cost, cost of medical care
医療費保障 いりょうひほしょう health insurance benefits
健康保険制度 けんこうほけんせいど health insurance system
総額 そうがく total cost
3割負担 さんわりふたん the consumer paying 30 percent out of pocket
自己負担額 じこふたんがく out-of pocket cost

医院受診 いいんじゅしん doctor visits
救急受診 きゅうきゅうじゅしん emergency services
検査 けんさ lab services
予防医療 よぼういりょう preventive services
入院 にゅういん hospital stays
処方箋 しょほうせん drug prescription

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2 Responses to 米国健康事情 2013.10

  1. YukiyoFujisaki's avatar YukiyoFujisaki says:

    陽子さん
    分かりやすい説明をありがとうございます。

    私には、保険を買う、という表現が何と無くピンときません。
    生まれてこの方、健康保険証を出せばいつでも病院にかかれる。そんな幸せな環境で育ったからかもしれませんね。

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  2. YokoKelley's avatar YokoKelley says:

    そう言っていただくと嬉しいです。何故、米国が国民皆保険でないのかを知りたいのですが答はまだ見つかっていません。この国の成り立ちに原因があるのでは、というのが私の推察です。つまり、国として発足する以前に既にいくつかの州があり(The united States of Americaは正しくはアメリカ合州国ですね)各州は未だに独自の法を持っています。健康保険制度もしかり、現法についても連邦政府からのおしきせはご免と言った態度がありありでした。

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