患者としての感想

忘れないうちに 入院中患者として思ったこと・感じたことをとりあえず羅列しときます。 

患者っていう立場だけでやっぱ弱者やなと思った。

弱者だから気を遣う。言いたいことを遠慮することもある。

今回一週間だけど、もっと長期入院なら、さらに嫌われないように、何か要望があっても言い出しにくいのが患者の心理かな。

身体的に弱ると精神的にも「陰」の感情になりやすい。

しんどい、つらい、不安感。このとき医者や看護士の態度や言動一つ一つが重く感じる。

お医者さん、頼りないのはやっぱり恐い、ある程度の自信をもってるのを感じるとこっちも安心。

看護士さん、多いからめっちゃいろいろなタイプいる。恐い人、威圧的な人もいやだけど、変にこびる人もいやだな。

言葉は少ないけど温かく見守って支えてくれる人、好きかな。までも、いろいろなタイプがいて成り立つんやと思った。

安心感と信頼感、患者としてはこれを感じたい。

とりあえず、出会った瞬間のファーストインプレッションで患者はこれを見抜く。その人のもつオーラを感じるというか。

この人なら安心できるなみたいな雰囲気、すごく大事。

看護士さんに何かしてもらうのにすごく悪い気がして、毎回すみませんって謝ってた自分に気づいた。

普通の生活してる人には病院は特殊な環境。医療者は仕事やし慣れてるけど、患者からしたら今まで自分でしてることを手伝ってもらううのはやっぱ気がひける。というか、しんどくても早く自分でできるようになりたいとめっちゃ思う。トイレとか。お風呂とか。

○入院生活について

テレビ・インターネットもできて、結構快適。ご飯も少し薄味やけどおいしかった。

でも本当にしんどい時ってなにもしたくなくなる。テレビや音楽で気を紛らわそうとも思ってたけど、術後の一番しんどい時は、早く明日にならないかという思いだけ頭にあって、寝てやりすごすしかないなと麻酔が残ってる頭でも考えてた。看護士さんが定期的に体温と血圧測りに来て起こされるのにもいらっとした。私はすぐ寝れるタイプやけど、極限状態のとき、寝れないって本当につらいと思う。

〇手術

歩いて手術室入ってフワーとしたかなと思ったらすぐ意識なくなってた。さすが全身麻酔。

母の話によると、オペ後、すごく体温が下がってめっちゃ顔色悪かったらしい。なんとなく覚えてるのは、ずっと寒かったことと、トイレいきたいと思ってた。看護士さんがあんかをずっと足にいれてたけど体温があがらず、胸に抱き抱えるようにあんかをいれてた。尿がでてなかったらしくて、動くのつらいのに定期的に横向きに動いてと言われ、痛いけどもぞもぞ動いて尿がでるようにがんばってた。

術後一日目:早く尿の管と点滴抜いてほしくて、午前中できるだけはやく抜いてもらった。これだけでかなりの開放感。これでトイレにいける。術後初の歩行。10m歩いて痛みとしんどさで動けなくなる。こんなに体力が落ちるのかとびっくり。とりあえず下腹部に力がはいらない。でも一番痛いのは左肩。歩行中と後にずきずき痛む。腹腔鏡では腹部にガスをいれてお腹を膨らますから、それが上にあがってきて痛みを出すらしい。自然に吸収されて痛みはひくらしい。てことで術後一日目は10m歩いてベッドで休憩を何回か繰り返すのでやっとでした。午前中から飲水許可もおり、ご飯も昼から常食OKに。全然食欲がわかず、でも食べとかないと思いとりあえず7割くらいは食べる。食後膨満感で一時間ほど苦しむ。それでもおやつにと母がミスドを勧めてくる。ポンデリングは好きやから食べるとおいしいと感じる。でもまた膨満感に苦しむ。夕食もがんばって8割。

術後2日目:朝シャワー浴に入る。事前に痛み止めを飲み、なんとか動けるので、気合いをいれて入った。そこで術部をまじまじみると、創部はヘソに1か所、下腹部に小さく3か所。へそがやや出べそになってる!!とショックをうけたが、これはもどっていくらしい。ヘソからきることで、創部がほとんど目立たなくなるらしい。シャワー後かなり疲れて一時間休憩、母が愛媛に帰るので見送ってから、病院内を30分ほど休憩しながら散歩。お昼はやっと食欲がでてきて完食。やっぱ動くと食欲がわくことを感じる。午後もリハビリに精をだす。病院は7階まであるので、階段を休憩しながら30分かけて3往復。自分で脈みながら負荷を調節。だいぶ歩けるようになってきた。

術後3日目:午前中抜糸して退院。事前に荷物をある程度持って帰ってもらってたけど、残りの荷物を抱えてバスと電車に乗る。外に出るとある程度の緊張感がでるので、痛みを感じにくいように思うけど、はあはあ言いながら自宅に到着。これからは自宅療養。とりあえず日常生活ができるようにゆっくり生活をもどしていくつもり。はんこ屋の依頼のぶんを作成する一日で終わる。とうぶんは腹圧をかける動作は禁止なので、自転車も乗らないようにといわれた。ウォーキングでもするかな。

〇隣人

同じ疾患で入院している人が多かった。婦人科系疾患は増えてるんかな。

隣の人、去年卵巣のう腫摘出手術したら卵巣癌が発覚、開腹オペで子宮も取り除いて、今回の入院で抗がん剤治療をしてると話してくれた。卵巣のう腫はほぼ良性らしいけど、そういうのを聞くと怖い。明日は我が身。身体第一にしないと。

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2 Responses to 患者としての感想

  1. YokoKelley's avatar YokoKelley says:

    無事退院できてなによりです。術後3日目にすでにバスと電車で帰宅とは、やっぱりスゴイ!  入院中、弱者と感じたとのことですが、昨夏、母の入院に付き添いましたが、患者の家族も、弱者と感じるのはどうしてでしょうかね。

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  2. MarikoKouno's avatar MarikoKouno says:

    >YokoKelleyさん

    確かに家族も同じように感じますよね!
     医療者側からすると、わがままな家族さんたちも困りますが、畏縮してもいい医療はできない気がします。患者・家族―医療者間の関係って難しいですね。

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