私の生家(高知県土佐市)の主屋根にあった鬼瓦です。
解体の際、私の希望で鬼瓦を残してもらいました。
文化財指定で保存の話もありましたが、
時代が変わり、当主が変われば生活様式の便のこともあり、
20年ほど前に解体され現代建築に改築されました。
いろいろなことから、長い歴史を経た格式ある建築であったことがわかります。
鬼瓦2つのうち1つは残念ながら破損し、現地の築山に据え付けて保存しています。
完全に残っている写真の鬼瓦は、幅が83センチメートル、高さが55センチメートルあります。
これだけ大きな鬼瓦は、高知城は、兎も角、このあたりの民家では見当たりません。
もう1つの写真、丸い瓦も、鬼瓦とともに残されて保管しています。
どの位置にどう使われていたかはわかりません。
そのほか、鬼瓦の上に角のように突き出た瓦や、軒瓦は別格の二枚であったことなどが、
私の記憶に残っていますが、これらは見つかっておりません。
◯ onigawara 鬼瓦

