目に関する医療川柳です。
目で語る言葉出ずとも伝わる思い
失語症の患者さんは言葉をうまく紡ぎ出すことが難しいですが、表情は豊かです。
特に目でじっと見つめて意思を伝えようとされます。
目自体が表情を作るわけでなく、口元や頬、眉やおでこなど顔面にある表情筋が表情を作っているのに、目をみると、なぜだか感情が一直線に伝わってきます。
視線合うコミュニケーションの第一歩
脳血管障害直後の患者さんは意識が朦朧とし、目の焦点が合わず、視線も合いにくくなる方が多いです。
そのような状態にあると、相手を認識し、意味ある会話が難しいことがあります。目が開いているのに夢の中にいる感じでしょうか。風邪薬を飲んだ時のぼーっとした、感じに似ています。患者さんの多くは、この状態の時のことをあまり思い出すことができないようです。
だんだん症状が落ち着いてくると、視線がしっかりと合うようになります。目をみると、あ、ちょっと意識がはっきりしてきたかな、と感じます。まるで本来の自分を取り戻したような感じです。その頃から、しっかり相手を認識し、会話が成立してきます。
しかし脳血管障害を発症すると、この焦点の合わない症状がそれほどひどくなくとも長く続く場合があるようです。周囲の方が何と無くコミュニケーションの際に違和感を感じる、以前と違うと感じる要因の一つではないかと思います。
眩しくてびっくり閉眼大拍手
今日、重篤な意識障害をきたして1ヶ月以上経過した患者さんが、対光反射をチェックするためのペンライトの光を眩しく感じたかのように目を閉じました。
今まではライトを当てても顔に触れても反応がなかったのに。
小さな反応ですが、とても嬉しいことです。少なくとも刺激から目を守ろうとしたのです。
それだけでなく、何となくこちらを見返し、視線があっているような気がしました。
他のスタッフも同じ反応を目にしました。
私は大きな声で話しかけ、今の状態を話しました。すると、少し口元が動いたように見えました。
少なくとも、耳から入った音が脳を刺激しそれに対する反応が出たわけです。
会話ができたような気がしました。
2010−02ー01の幸代さんのブログ(新人症例発表会)にコメントを入れさせていただきましたが、その気持ちを再確認しました。 そして、幸代さんはずっと掲げた目標にむかって歩んでいらっしゃるなと感じます。
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陽子さん
陽子さんのコメントはいつもとても励みになります。
ありがとうございます!
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