私と飛行機

今回の大阪旅行は、某LCCの飛行機での旅でした。
私は小さい頃から飛行機が苦手です。
乗っている最中はいつも生きた心地がせず、手には汗が滲んでいます。
でも旅行が好きなので、いつも仕方なく乗っています。
飛行機に乗らなくては外国には行けませんし、2,3年前から、従来のANAやJALに加えてPeachやJetStarなどの格安航空会社が運行し、国内の移動も新幹線やバスより飛行機の方が安くなったのです。

今回の大阪行きの往路の飛行機はほとんど揺れませんでした。
両隣の席を屈強な紳士が占領し、窮屈に過ごしたこと以外は快適な空の旅でした。

復路の飛行機も何と無く余裕を持った気持ちで乗り込み、機内から空や地上の写真を撮影できるほどの落ち着きでした。

どうですこの景色!揺れもなく今回も快適と思えました。
ところが…

中盤から雲が多く、あやしげな天気となってきました。
機内放送でも、この先高度を落として行きますが、揺れが予想されます…とのアナウンスが流れました。
まだ揺れていません。
すると…

下に真っ白な雲が見えます。
あれに突っ込んだら間違いなく揺れるでしょう。

そして飛行機は雲に突入しました。
飛行機は前に後ろに左右上下に激しく揺れ、何人かが悲鳴をあげました。

機長から、揺れても飛行に影響はありません…とアナウンスが流れ、少し心は落ち着きますが、信じきれません。

決死の覚悟で雲の中を撮影しました。
今度こそ飛行機がひっくり返るか、翼が折れる気がします。

以下は、飛行機に乗っている時、強い恐怖を感じた際のいつもの私の対処法です。
○ここは地上だと思い込む。→窓際の時は上空の景色が見えるのであまり意味がない。
○飛行機が落ちる確率はかなり低いのだと言い聞かせる。
○客室乗務員の落ち着いた表情と揺れに慣れた行動を見て安心する。
○この飛行機にはベテランのパイロットが乗っていると信じる。
○そのパイロットが口笛を吹き、軽くジョークを言いながら、いつもどおり楽しそうに操縦するところを想像する。
○我慢せず小さな悲鳴を上げ、隣の見知らぬ人と恐怖を分かち合う。
○これは試練であり、乗り越えれば他の辛い状況にも対処できる強い人間になれると信じる。
○この揺れでも爆睡している人を見て、自分がリラックスできていないなんてアホらしいと思う。
○生命力の強そうな人を見て、あの人が乗っている限りこの飛行機は落ちないと言い聞かせる。
○飛行機がひっくり返ったり、翼が折れることは物理的にあまりあり得ないと言い聞かせる。
○こんなに怖がってもいつも安全に着陸しているし、怖がったところで操縦するのはパイロットであり、私には何もできないので乗っているしかないという事実を思い出す。

そうこうしているうちに無事に到着…
終わってみればあんなに怖がっていた自分が愚かに思え、次こそは多少揺れても楽しめるくらいになりたいと思うのです。

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