チェイさんの智恵俳句と修三さんのコメントを読んで、「知恵」なる言葉について知りたくなり広辞苑をひいてみましたら、意外な言葉にぶつかりいささか混乱しています。
辞書曰く、 ちえ(1)物事の理を悟り、適切に処理する能力。と、これはかなり高尚な文章で、むしろ反省する気持ちになります。
問題は (2)(仏)梵語prajnaの漢語表記 般若。ふつう智慧と書く。 仏教用語つまりサンスクリットのprajnaを漢語読みすると般若となるところまではなんとかわかりますが、般若といえば、能面でもおなじみの牙をむきだした恐ろしい顔、どうして智慧とむすびつくのか不可解です。
そこで、般若の項をひいてみました。
はんにゃ 『般若』梵語のprajnaの俗語形pannaの音写語。智慧、慧と訳す。
これで般若の言葉の由来はもっと解り易くなりましたが、智慧と恐ろしい般若面のつながりは依然として不明です。般若の項の(2)に、能面の一つ。面打ち般若坊の始めた型の鬼女の面。角があり、妬みや苦しみ、怒りをたたえる。般若面。
これから察すると、能面作者の名前がたまたま般若坊であったことが混乱(私だけですが)の原因でありそうですが、智慧と般若が元来同じ意味を持つとはまったく驚きです。

智慧の由来が般若だとは驚きです。
話はずれますが、最近日本では辞書がブームです。
色々な出版社によって意味の説明が異なったり、例文が面白かったりするんだそうです。
確かに辞書を見ていると、面白い表現の例文があったような気がします。
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般若は梵語のprajnaの俗語形 pannaの音写語、と書いたのですが、仏教辞典によると、般若は漢語panjoの日本読み、とあり、またまた混乱しています。梵語のpannaは漢語音(panjo)より日本語の般若により近いからです(伝来順に並べるとpanna-panjo-hannyaとなりますね)。
ところで、日本では辞書ブームとか。たいへん結構ですね。
それに励まされて、仏教辞典なる物を購入したいきさつを別文に書かせてもらいました。
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