私の愛用メガネは、約75センチの距離に焦点を合わせています。
コンピューター画面とヴァイオリンの譜面台に合わせているのです。
その日、私は、急いで洗濯を終えようとしていました。
洗濯機から洗濯物を、何度も、乾燥機の中に放り込みました。
私は、薄茶色の大きなまん丸いメガネをかけていました。
そこに、乾燥機の扉が勢いよく跳ね返ってきました。
扉はメガネをストッパーにして、ガガガッと止まりました。
メガネのレンズには、深い傷が刻まれました。
指で撫でても、爪で溝を埋めようとしても、傷を拭うことは出来ません。
悔しい傷は事実でした。
数日後、検眼医のクリニックに行き、視力検査をしました。
それから、処方箋を手にしてメガネ屋さんに行きました。
いろいろ試したのち、黒っぽい、四角っぽいメガネを選びました。
よく見えます。新しい処方箋で、はっきり見えるようになっていました。
初めての四角いフレームも、意外に似合っていました。
悪いことのあと、私は、今、小さな喜びを味わっています!
