この10月に博多の母の元に帰省した時のことです。なにはさておき父のお墓参りをと、横浜在住の次兄と名古屋在住の4兄との3人で博多から少し離れた町へJRに乗って行きました。お墓はその町から更に離れた山の上にありますから、お墓に向かう前に駅前の小料理店でお昼をいただく事にしました。丁度お昼時であった為か、お店はお客でいっぱい。空いた椅子席はなく畳敷きの席の案内されました。『えツ、畳に正座!出来ない!』と迷う暇もあらばこそ。忙しく立ち働いている店員さんに迷惑をかけたくないので、畳の部屋に直行。掘りごたつ風にテーブルの下に足をのばせるかもとの期待もはずれ、いたしかたなく足はテーブルの下にのばした姿勢で食事をしました。食事を運んで来た店員さんは私のそんな格好にもさして気にしていない様子で、また、周りのお客さんの表情も格別非難がましいところはみられず、それにはほっとしました。古い事を言うようですが、過ってはこのような姿勢は公の席ではしてはならないとされていました。海外に40年暮らしている間に日本も変わったと思うばかりですが、考えてみれば、学校に仕事に、正座する機会はまずなく、むしろ料理屋さんに畳の部屋があることのほうが奇妙に思えてきます。
蛇足(?)ですが、毎朝やっている私流の屈伸運動には正座らしき動作も加えて、せめて膝をついた姿勢からさっと立ち上がれるようにはなりたいと願っています。