夏の読書は怨霊物を


怨霊の話に背筋もちょっと冷え

おんりょう の はなし に せすじ も ちょっと ひえ

陽子



夢枕 獏著「陰陽師 飛天ノ巻」に掲載の鬼小町をよみました。 古寺の僧に老いた小野小町が怨霊となって取り憑くという話ですが、読んでいくうちに、屋外は96度(華氏)という暑さにも拘らず、なにやら背筋がヒヤリ。

小説の舞台は平安時代で、主人公は陰陽師 安倍晴明(おんみょうじ あべのせいめい)。怨霊物語も1500年も昔のこととなると、江戸時代物のおどろおどろしたところがなく、百人一首か源氏物語でも読んでいる気分。それでもやはりヒヤリとさせる著者の筆力はさすがです。


陰陽師

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