今月の一句
洪水のニュースに地理知るミズーリー川
こうずいの ニュースにちりしる ミズーリーがわ
News of flooding
I learn the geography
Of the Missouri River
陽子
6月に入ってからテレビはミズーリー川の洪水を連日報道しています。6月10日の時点で水深は洪水レベルを2フィート超え、低地の高速道路は通行止めになりました。。ミズーリー川の洪水のニュースを聞いた当初は、日本の大津波に驚いたばかりのところに、今度は大陸の真ん中のネブラスカの洪水?と合点がいきませんでした。しかし、地元の人にとっては初耳というわけではないらしく、テレビのニュースは洪水の進展状況を伝えるばかりで、何故こういう事態になったのかはわかりません。
そこで、googleでミズーリー川の地理から学ぶことにしました。ミズーリー川はモンタナ州の西方に位置するロッキー山脈に発し、支流から豊かな水量を集めつつ北ダコタ州へ東進後、南ダコタ州へ南進、ネブラスカ州とアイオア州の州境を作ってカンサス市に至り、そこから再び東進し、ミズーリー州都セントルイスで北からのミシシッピ川と合流、以後メキシコ湾まで南進します。
オマハ市は勿論のこと、北方のスー市、南方のカンサス市、いずれもミズーリー川の水運のおかげで発展、これらの町の発展にともなって数箇所にダムが建設されたのですが、モンタナ州、両ダコタ州では、この冬の積雪に加えて、春季の大雨でどのダムも満杯で放水せざるを得なくなりました。その結果、ミズーリー川沿岸の町は洪水、となったのです。
これで、洪水の原因はわかったのですが、どうもあれこれ納得がいきません。大雪大雨があれば、ダムからの放水は避けられないとわかっているのに、何故、洪水レベル以下に家や農地の存在が許可されているのかです。しかし、テレビのニュースではそのことにはふれません。どうやら、個人的に情報を集めるしか方法はないようです。