患者の気持ち


片麻痺になったおじさん。
体が自由に動かないし、行動制限はされているし、
トイレするのも一人じゃ無理。その度にナースコール。
でも失敗。発症前にも家族内でいろいろあったみたい。

「ごめんな。」 「悪いのは全部わし。」
「みんな同じ顔して、このタイミングで何でと思うとるんやろ? だってコントロールできんもん。」
「バカと言ってください。そう言ってくれた方がスッキリするわ。」
「生きてたっていいことなんかない。」と、まいっている。朝から結構ディープでしょ。

そだね。そんなけしんどい状況なんだ。変に「私もそう思う時あるよ〜。」って
共感してしまう言葉がチラチラ出てくるし。聞き流されへんわぃ。
でも。こんな時なんて言ったらいいのかね。と、さまよっている自分。
うわべの言葉じゃ結局流してるだけやし。

とろみどり
「しんどいですね。」
「せっかく助かった命なのに、生きたいけど生きられんかった人が聞いたら怒りますよ。」
「病気になって今十分しんどいでしょ。もうこれ以上しんどい自分のこと責めるのよしましょうよ。もう充分じゃないですか。」
「持ちつ持たれつ。迷惑なんて一切思ってません。」
「元気になっていく姿見せてくださいよ。」 みたいなことを返した。

ありがとう。と返ってきたけど。どうなんだろ〜。はい、リハビリ、はい、検査、はい、頑張れ頑張れとお尻を叩いているけど、ボディーイメージの変容が大きいウチの病棟はそういうメンタル面への介入、もっと意識してかなあかんのやろうな。

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