100歳を迎えた母は日常のすべてを独力でこなすことは難しくなり介護のゆきとどいた病院住宅へうつりました。
病院住宅というのは、病院内の部屋ですが、患者というわけではなく、それでいて、スタッフが身近にいるということで、安心感があり、母は気に入っています。
ただ、病室と同じですから、自室に暮らしていた時のように自由に電話を使うことが出来ません。
先月、堺市に住む長兄が、佐賀に講演に行くついでに母に会うが、母を車椅子で自室に連れて行くから、時間を見計らって電話をしたらどうかと言うメールをくれました。まことに名案で、母と電話で話した後、横浜の2兄、名古屋の4兄にメールを送って母が元気であるとの報告をしました。
勘の良い長兄は、5月の末にまた母の元に行くから、今度は2兄4兄私の3人皆、母と話せるようにしようといってくれました(3兄は母の近くに住んでいます)。早速、2兄が時間を調整、皆がOKのメールをやりとりして、10分ずつ順番に電話をすることに決定しました。
電話の備わってない病室、それに対して、瞬時に連絡のとれる電子メール、その両者をつなぐのはおなじみの電話、と、これもまた情報社会の現実ですね。