石絵いろいろ



自作の石絵は部屋の中の友


今から20年くらい前ですから、私の70歳半ば頃と思います。ある中高年向きの雑誌のグラビアに、石絵が出ていました。思わず吸い込まれるように、じっと見ているうちに、描いてみたくなりました。

早速、外に出て家の周りを一周しました。両手に持ち切れないほど、格好の石が見つかったのです。きれいに洗って乾かす間に、絵の具探しです。息子の使っていた机などから道具一式持ち出しました。

小石を左の手のひらに置いて、なにを描くかを考えます。魚、昆虫、鳥などが頭に浮かびます。小石の形いっぱいに鉛筆で構図を書き、ポスターカラーで色を塗ります。失敗を重ねているうちに少しずつ面白い模様が表われ来ました。

83歳の時、老人ホームに入居しました。引っ越し荷物のなかには、石絵20個をちゃんと加えて持って来ました。

90歳を過ぎた頃から足が弱り始め、部屋に篭る日が増えてきました。

そこで再び石絵の出番です。最近の作品は、「白雪姫と7人の小人」、「どんぐりコロコロ」「メダカの学校」などですが、どれも大事な「私の宝」です。

(2006 年1月 1 日 97歳)





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