親しい友と最近の話題等を語り合っている時でした。友が「白髪がどんどん増えて、眉毛にも白髪が目立つようになって」と切り出したました。わたしは「よくぞ自から言ってくれた!」と密かに快哉をさけびました。
頻繁に連絡し合っている友の事ですから、もちろん気が付いていましたし、ずっと年上の私はその方面の経験も充分あります。しかし、「親しい中にも礼儀あり」。事と次第によっては、良かれと意図したことが逆の結果を生むこともあります。その点、本人から言い出してもらえばこんなに嬉しいことはありません。
このような場面に遭遇すると、「人徳」という言葉に思い当たります。
以前、ハワイ在住時でしたが、真っ黒な長い髪を無造作にたらした女性の顔を見て、黒髪に全く不釣り合いな老婦人で、まるで「魔法使い」みたいだと驚いたことがあります。
帰宅して、夫にそのことを話すと「それは何々さんだ」と直ちに返答しました。そして「大変良い人で、地域の世話もよくしている」と付け加えました。私は感心もしましたが、「残念!そんなに良い人なのに、髪の色やスタイルについて一言助言する友達がいないのはなぜだろう」と考えずにはいられませんでした。
そういった経験がありますから、私の親友は「やっぱり人徳あり」と思うのです。白髪に限らず、加齢に伴うあれこれ、なんでも尋ねてみてね!