あなたにとって「快適な間隔」はどれほど?

 あなた に とって、「かいてきな かんかく」 は どれほど?

 ここでいう「快適な間隔」は、週に何度ジョギングするか、などということではなく、顔を合わせて話す2人が保つ空間のことです。

 先日、かなり遠くからも買い物客がやってくる事で知られるスーパーマーケットの出入り口近くで、3人の婦人が立ち話をしている場面を見ていて思い当たるふしがありました。この3人は同年配に見受けましたから小学校か中学校の同級生で、スーパーマーケットで久し振りに会い情報を交換しているといった風情でした。何故、この3人組みに注意をひかれたのかといえば、3人が立っている場所は精算所と出入り口の間の最も狭いところであり、従って他の買い物客の通行の邪魔になっているにも拘わらず、3人は立っている間隔を変えないことでした。一度通りすぎた後、つい振り返って3人の互いの間隔が約3フィート(1メートル)かなと目算する気になったのには、訳があります。

 イギリス留学中に興味ある事実を目撃しました。イギリス人とアメリカ人が対話をしているのですが、イギリス人が2人の間隔を縮めようと近づくとアメリカ人が後すざりをしているのに気がつきました。そのことを両人ともまったく意識していない事は明らかでした。広い国土から来たアメリカ人と島国のイギリス人にとって、 対話に「快適な間隔」に違いがあることがこの奇妙な動きの原因でした。アメリカ人同志であれば、5フィート(2メートル近く)離れて対話しているのも稀でありません。この間隔は両人とも馬を走らせながら言葉を交わしている場面を連想させます。イギリスにいた間、アメリカ人はなんと大声で話すのかとあきれたのですが、今にして、こういうことだったのかと、納得しています。あなたにとって「快適な間隔」はどれほどですか? そして、住む場所によって変っていませんか?

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