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Category Archives: Nebraska便り
Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 74
オマハ市のジョスリン美術館(Joslyn Art Museum)はピンク色の総大理石作りで、人口40万人余りの都市(むしろ町)には不釣合いなほどになかなか立派です。 美術館から送られてくる月報に、2007年着工の彫刻庭園が完成したとの知らせがありましたので早速行ってきました。彫刻庭園は勿論ですが、美術館に隣り合わせの Central High School からの眺めがいかなるものかに興味がそそられました。 オマハ市に移ってすぐ、このピンク色の美術館が目に留まりましたが、同時に隣の3階建ての、裁判所をおもわせる建物が高等学校であることを知り、この学校に通うことの出来る学生をうらやましく思ったものです。 高校と美術館は向き合って立っていて、彫刻庭園はこの高等学校の直ぐ目の前に作られました。高校の玄関ちかくから、美術館の正面を眺めてみました。結果は予想したほどには素晴らしい眺めでなく意外でした。まさに「隣の芝生」でした。 補足ですが、彫刻庭園のなかでもっとも目立つ、グルグル渦巻き模様の丸型の彫刻はオマハ在住の金子順(または淳)さんの作品です。金子さんはこれに似た、しかし色、形のちがった作品をおおく創作しています。金子さんはこれらを団子と呼んでいます。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 73
フォンタネル森(Fonntanelle Forest)はオマハ市の南、ミズーリー川に沿った広い区域にあり、自然の姿を維持していることで知られています。オマハに移ったのが3年前の6月なので、良い区切りとフォンタネル森に行ってきました。自然の姿と言えば、ネブラスカ州の8割がいわゆる手付かずの自然のままなのですから、フォンタネル森のどこが特別なのかという疑問もありました。 この区域は、フォンタネル森自然センター(Fontanelle Forest Nature Center)の名が示すように、人の入植以前の自然を取り戻す事を目標に掲げて設立されました。 板敷きの道をたどると自然のままの森を一周できるようになっています。小鳥の鳴く声が頭上から降ってくるのは、普段体験しないことでこれには驚かされました。この季節は緑一色です。紅葉黄葉の秋にぜひもう一度訪れてみたいものです。冬に備えて食料を調達する小動物にお目にかかるかもしれません。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 72
5月12日はオマハ市長選挙日でした。 大統領選挙が済んでほっと息をつく間もなく不景気の風が吹き始めた昨今、オマハ市民は、大切な義務であるとはわかっているのですが、いささか駄馬に鞭打ちといった感があったのはたしかです。 選挙運動中、候補者は様々な地域の集まりに顔を出しますが、なんといってもテレビ広告が最も効果的です。日本の選挙運動との違いは街頭演説のないことでしょう。 市長選は最終的に民主党共和党の一騎打ちとなり、民主党候補の勝利で終わりましたが、新市長は、すでに不景気のあおりを受けての歳入不足の問題に直面しています。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 71
『ネブラスカ州は全米中最も幸せな州(Nebraska The happiest state)』とのニュースにいちばん驚いたのは、当のネブラスカ州民だったのではないでしょうか。 こう発表したのは、あるWeb siteですが、ネブラスカ州が the happiest である根拠は、ネブラスカ州が全米で家の抵当流れ率(foreclosure rate) と失業率(unemployment rate) が最小で、かつ全般的に見て、負債額が小さいと、経済的な理由によっています。このWeb siteは、幸せはお金で買えないとはいえ、経済的に恵まれていることもまた大切です となかなか説得力のある説明をしています。 注目される事に不慣れなネブラスカ州民は、悪いニュースでないことにまずはホットしています。ちなみに、幸せな州の2番と3番は、アイオア、カンサスで、ハワイは4番目、自然保護で知られているオレゴン州が最下位の51番(District of Columbiaも含めて)であるのは、どう解釈すべきでしょうか。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 70
The Audubon Society (オードボン協会)という名の団体をお聞きになったことがおありでしょう。精密に描かれた動植物の絵で知られたJames Audubonを記念して結成されたのがThe Audubon Societyです。3月はじめの事、この協会のオマハ支部発行の月刊誌、といっても6ページの薄いもの、が届きました。 かって、U.S.Humane Society(全米動物愛護協会)に寄付をしたのがきっかけで、その後、あれこれの団体から寄付のお願いがきます。たいした寄付はできないので、動物保護関係に限る事にしましたが、それでも、かなりの数になり、すべての団体に寄付出来ないのが現実です。その中に、このAudubon Societyが含まれていたわけです。毎年寄付をしているわけでもないのに、月刊誌を送ってもらって、申し訳ないことと思いつつページをめくっていると、ネブラスカ大学の昆虫学の専門家の講演の知らせが載っています。講演のタイトルは「ネブラスカの蝶々 蛾 カブトムシ」。 蝶々と蛾は多少見当がつきますが、カブトムシ? と興味をそそられて当日出席することにしました。カブトムシについて知っていることといえば、黒っぽい、四角い、硬い甲羅の虫、というぐらい。 講演のスライドで色とりどりのカブトムシがいること、花の交配に欠かせないこと、平原の湿地帯を好み、ネブラスカにだけ生息するカブトムシがいるが、生存が危ぶまれている等、環境にも深く関わりのある生き物である事を学びました。 また、講演のはじめに、ネブラスカ州は地理的に東部、中部、西部によって大変な違いがあることを話されましたが、今後、機会があれば、このような講演に出かけて学べたらと期待しています。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 69
先週、オマハ発行の新聞の第一面はどれも「T. . . . W. . . . . . .に逮捕状!」の見出しが大刷りでデカデカと載っていました。W. . . . . . .はれっきとした日本人の名前。 T.W.さんはネバダ州ラスベガスのカジノに15 million ドル (約15億円)の借金があるのですが、2年たってもを払わないのに業を煮やしたカジノ経営者が訴えて逮捕状が出されたとのことです。 Wさんは父親が1930年代にオマハで始めた日本物産の輸入業を発展させ大企業にしました。4千人余りの従業員を雇っている他に、ネブラスカ大学病院に多額の寄付をしたことでも知れています。 記事はおおむねWさんの地元への貢献を強調し、どちらかといえばWさんに同情的といった印象。ひょっとしたら、この不景気のおりから、15millionもの借金などは、まったく関係ない、あるいは、むしろ明るい話題ととられているのかもしれません。 蛇足ながら、Wさんは1.5 million ドルを現金で払って保釈中です。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 68
先週来、月半ばの木曜日は極端に寒くなると予想されていました。冬だから寒くなるのは当然と考えたのですが、夜中に華氏ー13度(摂氏ー26度)まで下がるのは1995年以来13年ぶりとのことで、また、普段聞かないコメントも耳にしましたので書き留めておくことにしました。 そのコメントは動物愛護協会が 出したもので、虐待されている動物を見かけたら、同協会に連絡するようにとの事なのですが、この場合の虐待とは、適切な保護なしに寒さにさらされていると いうことです。この注意が裏目に出た悲劇もあります。ある羊の飼い主は羊小屋を暖めようとストーブを置いたのですが、羊がストーブを蹴り倒して火事になっ てしまったのです。ちなみに、12月から2月にかけて吹く冷たい北西の風をアルバータクリッパー(Alberta clipper)と呼びます。カナダのアルバータ辺りがこの風の起源とされています。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 67
アメリカ合衆国の大統領選でバラク.オバマ氏が当選しました。カトリック信者のケネディー大統領、離婚歴のあるレーガン大統領と、それまで大統領に なるには障害といわれていたタブーが次々と破られてきましたが、アフリカ系アメリカ人が大統領になるとは、投票したアメリカ市民自身が驚いたというのが正直なところではないでしょうか。オバマ氏が稀有な特質を備えていてはじめて可能であったとしか考えられません。 ネブラスカ州で際立っていたのは、州全体でいえば、マッケイン氏(共和党候補)の勝利でしたが、オマハ地区ではオバマ氏が圧倒的な強さをみせたことで、これはかなり珍しい事であったらしく主なテレビ番組でもニュースとして取り上げていました。 オバマ氏の人気に危機を感じたオマハ地区のある共和党の下院議員候補は、「大統領はオバマ氏に、下院議員は 私に」と思い切った運動を展開、それが功を奏して当選しました。投票日と翌日は都合よく穏やかな天気でしたが、その後は急速に冬型の気候になっています。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 66
今日は10月16日、この秋初めての霜注意報がでました。朝方の温度は華氏36度(摂氏1.5度)の予想です。 真夏の日本で1ヶ月過ごして、9月23日、米本土で最初に着陸したミネアポリスで、黄色に色変わりした木の葉を見たときは、やはり驚きました。うっかり数ヶ月失ったような、それとも努力することなく余分に獲得したような、なんとも不思議な気分がしました。 それにしても、見慣れた景色が日に日に色を変えていくのを見ることが出来るとは、なんと贅沢なことでしょう。 しかし、自然の饗宴とは無関係に、人間社会では思わしくない景気に加え、まもなく大統領選挙と、ここしばらくは暑い時期が続くようです。 (ちなみに、10月16日の朝の温度は華氏32度(摂氏0度)まで下がりました)。
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Dr.Yoko Kelley ネブラスカ便り 65
8月24日から日本に滞在しています。母の手術の知らせに取るもの取りあえず参りました。幸いにも手術は無事に終了しましたが、なにしろ99才の年齢なので、手術後の身の廻りや生活が気にかかっていました。夫の助言もあって1ヶ月滞在を予定しておいたのが良かったようです。 というのは、老人だから事はゆっくりと進むと思いがちですが、事実は全く違って、身体の調子が予告なしに変わる事、若い人にとっては大した影響を与えない温度・湿度の変動を受けやすい事、2,3ヶ月前までは出来たことも短期間のうちに困難になる事等を身をもって知ったからです。 母は手術後帰宅して、2,3日には咳が出始めました。肺炎になっては一大事とすぐに受診、ベッドの空くのを待って入院となりました。結局、自分の部屋で暮らしたのは一週間足らずだったのですが、「しばらく様子をみて…」という態度は老人にとっては危険であることがわかりました。勿論、入院したからといって全ての問題が解決するわけではありませんが、少なくとも悪化を最小限にくい止めることが出来たのではないかと思います。 ご存知のように、ここ数年、人口の老齢化に伴う諸問題が議論されていますが、現実に肉親が老齢化するとなると、何もかも新しく勉強することになります。それは政策を立てる側にとっても同様で、諸規則が毎月の如く変わっているようです。目下、暗中模索といったところでしょうか。全員で努力する他ないようです。
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