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Author Archives: YokoMKelley
Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 34
当地には珍しく風のないおだやかな初冬の週末、夫と二人、雪に閉じ込められる前に近隣の農地をドライブすることにしました。
田舎路をドライブしながら前方を見ると、何か黒いかたまりが行く手をふさいでいます。いぶかしく思いながら近づいてみると、それは50頭余りの黒牛の群れでした。
トウモロコシの収穫後の農地は牛達にとってかっこうの餌場となります。新しい餌場へ移動中の牛の群れであると解った時はすでにかなりの数の牛が我々の車の後ろを歩いており、車をターンする事も出来ず,前進せざるをえなくなりました。
以前、アイダホ州に住んでいた頃、これまた移動中の羊の群れに出会ってのろのろ運転をした経験あります。
羊は車よりも小さいので、その時は邪魔して悪いなーと感じただけでしたが、牛となると車より大きく、体当たりで車がつぶされる可能性もあります。早く抜け出そうと車のスピードを上げると、牛達も歩く速度をあげます。
牛の所有者は2台のトラックで牛を先導し、山岳用バイクに乗った一人は落ちこぼれの牛がいないかをみるのに忙しく、迷い込んだ人間の面倒はみておれないといったところでしょう。
新しい餌場に到着し、牛が離れていった時は、まったくほっとしました。田舎路で前方に黒いかたまりを見たら、ただちに車をUターンすることを肝に銘じたことです。
Wed Dec./14/2005
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 33
「すずめの子、そこのけそこのけ、お馬が通る」と一茶の句に読まれ、稲穂が実る秋になると大挙して飛んできて、苦労して育てた米粒を失敬する すずめ は、日本では人気があるとは言いかねます。
色もぱっとしない茶色の小鳥という印象しか持たなかったそのすずめが、当地に住んでみて、実は、すずめにもいろいろあって、色も鳴き声もさまざまであることを知りました。
白喉 (white throat)すずめ は、 その名の通り喉がマスク形に白く、さらに、頭は黒白の縞模様でどことなく古代エジプトのツタンカーメン王の頭の飾りを思わせるので、King Tut と呼ぶことにしています。これまでは春と秋の年2回、短期間だけ滞在していたのが、この秋はそのまま居つくようです。、気候の変化のためか、あるいは、そ ういった習性なのかはっきりしません。
鈴虫に似た鳴き声の持ち主は chipping sparrow で、赤い帽子を被っているのは、American tree sparrow です。
大陸の中央に位置する当地は、季節の変わり目に移動する鳥の一時休憩所であり、また、周辺は自然が拡ろがっているせいか、日本では深山幽谷に入らねばお目にかかれない種類の鳥が裏庭にやってきます。そういう訳で、毎年のカレンダーは、つい野生の鳥の写真のものを買ってしまいます。(2005年11月13日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 32
霧の町といえば海国イギリスのロンドンですし、霧笛といえば沖合いを航行する船と、霧は海と深い縁がありますが、大陸の真ん中でも気象条件さえ揃えば霧が発生します。
すなわち、空気中の水分量が高く、日没後温度が低下する場合です。濃霧の中を車を運転した経験が2回有りますが、どちらも運転していて神経をつかいました。
一回目のときは無風状態の夜間で、2回目は強い向かい風の吹く早朝でした。
一回目の霧はたいへんに濃く、まるでミルクシェーキで出来たトンネルの中に入ったようでした。車外の景色が移動しないと、車が走っているという感覚が失わ れ、催眠にかかった気分になります。前を走る車のテールランプを唯一の手がかりにして、霧のトンネルを出るまで、ひたすら眠気と戦いました。
2回目の時は高速道路を走っていたのですが、霧が向かい風に乗って、空を流れる千切れ雲のごとく、払っても払っても視野をさえぎって、これまた難儀でした。
ちなみに、日本語では同じ現象を、春は霞(かすみ)、秋は霧(きり)と呼び分けますが、この習慣は平安時代以降にはじまっています。どうやら、筆記文化の起こりと関係がありそうです。 (2005年10月15日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 31
ニジンスキー、アンナ・パブロバといえば、20世紀の初頭世界を風靡した天才バレヱダンサー。彼らは、これまた有名な演劇の泰斗セルゲイ・ ディアギレフの率いるロシアバレエ団 (The Ballets Russes) の主役として、フランスのパリで数々のバレエを上演しました。
古代ギリシャ、ペルシャ、エジプトの神話や伝説にもとずく異国情緒にあふれた舞台は、その斬新さで注目されたのですが、踊り手にくらべると、舞台装飾にたずさわった人については、あまり知られていません。
この6月から9月にかけて、ネブラスカ州のオマハのジョスリン美術館で The World of Art (MirIskusstva) と題したロシア芸術の展覧会が開催されました。
19世紀末から20世紀初頭の比較的短期間に、ロシアで起こった新しい芸術運動を紹介したものです。ディアギレフはその推進役であり、バレエは美術、舞踊 音楽の結集した総合芸術であることを世界に示しましたが、その実現には、ニジンスキー、パブロバ等の踊り手は勿論のこと、振り付け師のホーキン、バクスト (Bakst)や、べノイ(Benois)をはじめとする舞台芸術家、ドビッシー、シュトラウス、ラベル、さらには、ストラビンスキーらの作曲家の才能が 一堂に会してはじめて可能であったことを、ロシア国外ではおそらく今回初めて詳しく公開したものといえます。
この展覧会はオマハの他は、ミネアポリスとプリンストンの2ヶ所だけでしか開催されないのは、いささか残念です。 (2005年9月15日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 30
人気のテレビ番組の CSI (Crime Scene Investigator) は犯罪現場調査員あるいは犯罪現場視察官とでも訳せますが、私もCSI を自称しています。
ただしこのCSI は、Crop Scene Inspector,、すなわち農作物視察官のことです。
私が住んでいる所は、町の外に農地が広がるのではなくて、むしろ、農地の真ん中に町が作られたといったほうが適切なぐらいですから、農業に従事していなくとも、農作物の育ち具合に注目せざるを得ません。
4 月に植え付けたとうもろこしや大豆は夏の陽光をいっぱい吸収して、見渡す限りの農地は日に日に濃い緑から黄色へと変色しています。家畜の餌となるアルファ ルファは、今期1回目の収穫を終え、2度目の成長期にはいっています。農作物は総体的にみてよい出来で、州の公式の発表では本年も豊作が予想されていま す。(2005年8月14日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 29
この家に引っ越してすぐに裏庭に植えた数本の梅ノ木は春一番に薄いピンクの花を咲かせ、日本のさくらを思い起こさせてくれます。7年目の昨春は真っ赤なカーディナルが巣をかけてくれ、お墨付きをもらったと感じました。
花びらが散って、赤みをおびた葉っぱに替わりだした5月の中頃、ロビンが せっせと巣を作りはじめました。巣作りとしては時期的にちょっと遅れたのです が,これには訳があります。このロビンは最初 雨樋の上に巣をかけようとしたのですが、樋が滑りやすい材質でできているため、苦心して集めた材料が皆 地上に落ちたのです。人間でいえば、やっと見つけたアパートがすぐに取り壊しになったようなものです。そういった訳で出だしが遅れたのですが、その後は無 事進行。
ある朝 ミーミー鳴く声に巣をうかがうと、ロビンの雛がいっせいに口をいっぱいに開けて親ロビンに食べ物をねだっています。親ロビンは虫を運んでくる、食べさせ る、また虫探しに出ると分刻みの忙しさです。 雛の成長はめざましく10日余りで羽をばたつかせはじめました。こうした観察ができるのは、サンルームが庭から高い位置にあるうえ、梅の枝がサンルーム側 は疎らなっていて、ロビンの巣が見てくれとばかりによく見えるからです。
朝一番の目覚ましのミルクティーをいただきながら思うのは、ロビンの雛が巣をはなれて独立するのぜひ見届けたいという事です。 ー初夏の小話しー(2005年 6 月10日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 28
If you don’t mind driving a very long distance, to reside in the center of the USA is not a bad thing. You can go in all directions, North, South, East and West. As we live in an ordinary rural town, going to big cities is a real treat. We can get to Chicago, Minneapolis, St. Louis, Kansas City and Denver in a half-day drive, taking time along the way for stretching, or just dropping in on antique shops in small towns. Speaking of distance, you may recall watching a TV commercial of a car, boasting high fuel efficiency, in which a young man in the passenger seat who was obviously in need of relieving of himself screams in agony when he sees a roadside sign that says "The next stop – 100 miles." The 100 miles may be exaggeration, but it is not rare that you have to drive 50 or 60 miles until you get to the next rest stop, or, for that matter, any place you can eat or drink. . So, I carry a water bottle and cooler during the hot season and a thermostat filled with hot tea during the cool season. Scarcely populated, it is an easy, pleasant drive in the Midwest, except for unseasonable snowstorms or ever-present tornados. That is something you have no control over.
距離さえ苦にしなければ車で東西南北どこへでも行けることは、米大陸の真ん中に住んでいる事の得点の一つです。
ごくありふれた田舎町で暮らしているので、ちょっとした都会に出るのが楽しみとなります。シカゴ、ミネアポリス、セントルイス、カンサスシティー、コロラド といったところは途中寄り道しても半日で着きます。
距離といえば、テレビの車のコマーシャルで、いかに燃料効率が良いかの宣伝で、次の給油所は100マイル(約160キロ)先!という場面がありました。 100マイルとまではいかなくても、50、60マイル走らないと水も飲めませんから、 夏季は、水筒 や氷を詰めたクーラー、冬季は、熱いお茶を入れた魔法瓶を必ず持参します。
中西部は道路も混んでいず,四季折々の風景も楽しめます。難点は、予期せぬ時に吹雪や例の中西部特有の竜巻が起こる事ですが、こればかりは致し方ありません。 (2005年 5 月15 日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 27
冬の間手入れを怠っていた庭の掃除を終えると、タイミング良く雨となりました。
いつもは強風の吹くこのあたりでは稀な静かな雨足で、『春雨じゃ濡れて行 こう』 を想いおこすほどです。この様子では、今年はプラム (梅と訳すが日本の梅とは違っている)の花もすぐに散らずにしばらくは楽しめそうです。
春の雨は、また、農産物の生産にとって欠かせません。深刻な干ばつ は今のところ州の西部にとどまっていますが、農牧業で成り立っている当州にとっては、春雨大歓迎です。
(2005 年4 月15日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 26
いわゆる strip mall と呼ばれる商店街ができましたので、早速、見物方々行ってみました。
大小ある店舗のうち、目立つのは、売っているものはすべて1ドルという宣伝をしている店で、その隣にある take-out 専門のピツァ店の4、5倍はありそうな大きな構えです。中は、すみからすみまで商品がぎっしり、家庭雑貨は勿論のこと、文房具に趣味工芸用品と、生鮮食料 品以外ならなんでもそろっています。
つらつら観て歩いているうち、ふと、同じような体験をしたことがあるなーと考えていると、はたと思い当たりました。日本にある百円ショップです。日本に 帰ると必ずこの百円ショップに寄って、ネブラスカの地方都市では手に入らないもの、たとえば立方型の洗濯袋やてんぷら敷き紙などを買い込むことにしていま す。小さくまとまっていて便利な百円ショップは、久し振りの日本を楽しむのに、もってこいです。
さて、先日こちらのなんでも1ドル店の前に、ある老人ホームからの送迎用の車が 止まり、中から数人の老婦人が降り立ちました。ホームの自室で暮らしてい る人達にとっては、大スーパーで大量廉価の買い物でなく、必要なものを少量買えればいいのでしょう。 ホームで暮らしていなくても、庭箒1本だけ買いたい時は、誰でもこの1ドル店に行くでしょう。こういったところが、この種の店が全国に増えている理由なの かもしれません。 (2005 年3 月15日)
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Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 25
2005年2月の中旬に当市で、Food Service/Lodging Career/ Job EXPO が催されます。
ご存知のように、レストランやホテルに関連する仕事を、Hospitality Industry と呼称しますが、この Expoは、地元のカレッジの経営学部の指導で、レストラン、ホテル、並びに、モテルの経営者のグループが起案し、ネブラスカ東北部の Hospitality Industry の発展を狙ったもので、こういった催しは、この地域では初めてとされています。
EXPOの主目標は、高校、大学卒業者が今後の進路を決定する際、Hospitality Industry も選択肢に加えるよう、その為には実際に見て体験してもらおうというところにあります。
近年、当市では、新しいホテルとレストランが次々に開業しています。
なにしろ、当市と150マイル(約240km)以内の近隣の居住者数は大目に見積 もって12万人というところですから、従業員不足は深刻さを増すばかりです。
もとよりシェフをはじめとして、資格を持った人を確保するのに経営者は四苦八 苦というのが現状です。この問題の解決の手段のひとつとして、早急に、culinary program をカレッジに開講することが望まれています。(2005年2 月15日)
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