テレビのニュースで「氷の家」とのキャプションを見たときは一瞬、日本の東北地方の「かまくら」か、北海道の雪祭りにみる、雪や氷で作った家のことかと思いました。
ところがそうでなく、実際の家が氷に囲まれてしまったということでした。零下の気温が続いた為、水道管が破裂、外部に漏れ出した水は、巨大なつららとなって家をぐるりと囲んでしまったのでした。
たまたま留守中におこった気の毒な事件かと思ったのですが、そこの住人は2ヶ月前に去り、現在は或る銀行が所有しているとのこと。目下の米国の景気低迷状態の最大の原因は住宅業界の不振にありとされています。住宅ローンの乱発がその不振の根底にあり、ローンに行き詰まって家を去るという例が全国的にふえています。この「氷の家」もその例のひとつだったのです。
