医学概論の講義でおもしろい話を聞いた。
プラシーボ効果について。薬はもちろん、さまざまな治療法にプラシーボ効果は存在していると言われている。
理学療法、作業療法、鍼灸、看護、ドクターどの分野でも参考になると思ったのでまとめてみました。
〇プラシーボ効果の特質
1)プラシーボの治癒率は約1/3。→治療の3割はプラシーボで効果がでる。
2)振戦などの他覚症状よりも、痛み、吐き気などの自覚症状で好転率が高い。
3)ストレスが強いときのほうが効果的。
4)従順な患者、熱心で優しい治療家の間で、効果がおきやすい。
5)カテコラミンの動態、白血球数、血圧、不眠、胃の分泌活動、いぼの減少、ワクチン効果、経口避妊薬、関節リウマチなどで顕著なプラシーボ効果が確認されている。
6)検査や喫煙行動等の客観的要因よりも、健康に関する当事者の見解のほうが、10年後の予後に影響を与える。→客観的なものより本人が健康に対する考え方をしっかり持っているほうが長生きする。
7)条件付けという学習過程において影響される。
プラシーボっていうと良いイメージないけど、こんなに効果的なんだったら、どんどん活用していくべきなのかも。病気について調べれば調べるほど、精神的不安やストレスからくる疾病や症状(痛みなど)が多いことを最近感じる。また、自覚症状はあるけど、検査では異常がないというケースも多い。だからこそ、プラシーボ効果は患者さんには重要なんじゃないかと思う。私達医療従事者は、患者さんに対してただ医療を提供するだけではだめなんじゃないでしょうか。