鍼灸のEBM

鍼灸はEBMがないといわれているけど、最近の研究でかなりEBMが確立されてきている。

たとえば・・

・高血圧の人に手首の経穴(5臓6腑の中の、「心」をつかさどる経絡にあたるツボ)に鍼を行うと血圧が下がることが証明されている。(面白いのは、健常者では同じところに鍼をしても血圧は下がらず、逆にあがる場合もあるという研究があること。)

・おへその少し上の経穴に鍼灸を行うと胃の活動が抑制され(胃けいれんに効果的)、脛骨粗面外側の足三里に鍼をすると胃の活動が活発になる(食欲不振、胃下垂に効果的)ことは立証されている。(実際に足三里に鍼をしているときに胃の様子を観察すると、胃が活動して、胃下垂が上に持ち上がってくる様子がみえる。)

・生理学的に、ツボを押したらそれと関連する臓器が悪いとわかるのは内臓体性反射、鍼灸によって胃の痛みがよくなるなどの内臓に対しての効果は体性内臓反射という反射によるもの。これらは自律神経の反射であり、鍼灸によって自律神経の働きを調節することにより、内臓にも効果がある。

授業の受けうりやけど、私的にはなるほど~と感嘆したので書き留めておく。

鍼:66回 灸:87壮

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