ありがとうございました。

深夜勤。

病棟へ上がると準夜勤看護師はてんやわんや。

そんな中、1人の患者さんの命がもうすぐ休まろうとしていた。
どうやら私の勤務中にその時がきそう。
自分がリーダーをしたときに誰かが亡くなるのはこれが初めて。
初めてなことに責任と緊張がよぎって不安になった。

仕事前に母に電話をしたら、
「もし自分の勤務時に死が当たったら、
患者さんが自分のいる時間に安心してくれたんだ、と思いんさい。」
と言ってくれた。深く考えすぎず、素直にそう思うことにした。

意識がないといっても、しんどい思いをしてきたんやろうな…。
自分たちがしてきた看護、自分自身がした看護に後悔がないわけがないけど、
楽になった患者さんの顔を見てどこかでほっとした。

いろんなことを思う。

今回、患者さんが亡くなられた時、
どういうことを看護師はするのかを実際経験して学ぶことができた。
今までは先輩の陰に隠れて、言われたことをやってた感じだったから。

こういう場で看護師は何をすべきか(役割、責任の面から)
を知っておかないと、余裕ができず、気配りができなくなる。

気配りができん看護なんて自分は許せん。
(…だから、最近、自分の看護が好きじゃないのか…。)

自分の看護を一歩前進させてくれた。
なんて表現したらいいか分からないけど、命を少し分けていただいたような気分。
感謝します。   ありがとうございました。

そして今回も再確認。

自分が経験してきたことを看護に生かせていない。
家族の思いに共感できても、そこ止まり。
じゃぁ、看護師として何ができるのか、そこが私にはまだまだ欠落している。

一方、この患者さんを受け持った先輩がいる。
明日、日勤なのに、深夜、最期を看取りに病院に来た。

その先輩の行動に細かな配慮が伝わった。
家族へのフォローも、うわべじゃない、人としてのあったかみを感じた。

「私だったらこの看護師に自分や家族を看取ってほしい。」と思えた。
やっぱり尊敬した。

その先輩の姿と自分の姿の差を感じて、やっぱりへこんだけど、
ここは、「鏡となる先輩がここにいてよかった。」と思うことにした。

これは私サイドでのことだけど。

帰り間際の家族の一言が妙に印象に残ってる。
「ふぅ~…、終わっちゃいましたね…。」
あ、あの時、私もおんなじこと思った。
でも、終わったけど、自分の道はこっからが勝負なんだと思った。

自分サイドのただのボヤキです、失礼しました。

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