Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 44

5年程前、オマハの植物園でもたれた知人の結婚式に招かれたことがあります。その、Lauritzen Gardensと呼ばれる植物園は、オマハの東端のミズーリー川を見下ろす丘の上にあります。5年前は開園したばかりの時で、掘り起こしたばかりの土や、植え付けて間も無い植物があちらこちらに見えました。結婚式はとんがり屋根の建物の中央にある大きな屋内庭園であり、高いガラスの天井、ぐるりと並んだ円柱、大きく育った植物に囲まれた式はなかなか良い雰囲気でした。

オマハに移ってきましたので、5年間に植物園がどう変ったのか見に行ってきました。まず、白く塗った無蓋車が入園者を載せて丘の中腹を降りてきているのが見えました。そこで、花の見物はあとまわしにして、丘の上になにがあるのかと登ってみますと、途中には、1853年に大陸横断鉄道がオマハまで進展した際の写真が飾られていて、頂上にはでっかい機関車が2台すえつけられていました。見晴らしの良い頂上からはミズーリ川や対岸がよくみえます。良い気分になって、花を見物する件はすっかり忘れて帰路に就きました。





(ハワイパシフィックプレス連載)

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