Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 43


   オマハの南北に走る道路は東端のミズーリ川沿いの1番路から西端の192番路 まであり、12で割り切れる番号の道は南北に貫通しています。(例外もあって驚きますが)

 先日、168番路を北に曲がり損ねたので西進して180番路まで行き、あらためて北方向に曲ったのですが、東方向に戻るための大通りとの交差点を見逃さなければよいがと願っていたところ、思いがけなく行き止まりになって、そこは赤レンガ敷きの道が左右に延びていました。赤レンガの道の上を車をゆっくり走らせながら、「オマハにもこんなところが」と大発見をした気持ちでした。道路際には Historical Lincoln Highwayとのサインが立ってっていました。

 早速、インターネットで調べたところ、このLincoln Highway は、アメリカ合衆国で最初のtranscontinental highway つまり、東海岸(ニューヨーク)と西海岸(サンフランシスコ)を結ぶ大陸横断自動車道で1913年に着工、紆余曲折を経て現在の高速道路網の礎となったのですが、そもそもの発案者であるカール•フィッシャー氏はまた、インディー500の創始者でもあります。この東西両地点をを出来る限り真っ直ぐな線で結ぼうという案のおかげで、Lincoln Highwayはネブラスカのほぼ中央を横断しています。この歴史上重要なhighwayの保存に努力している民間人の会もありますし、ネブラスカ州では州政府が宣伝に力を入れているのは嬉しいことです。v


(ハワイパシフィックプレス連載)

 

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