2005年12月12日「米国産牛肉の日本輸入禁止 2年目後に解除」が発表されていらい、この話題は連日当地の新聞の第一面を飾りました。
曰く、 ”American beef back on Japanese tables (日本の食卓に米国産牛肉もどる)” 、“Nebraska beef first to clear customs (最初に税関を通過したのはネブラスカ産の牛肉)”、”Beef producers launch media blitz (牛肉生産者側は消費者に向けてメディア大攻勢に着手)” 等とまさに分刻みの報道でした。なにしろ日本は、2003年暮れにおこった狂牛病事件で米国産牛肉の輸入禁止となる前は世界第一の輸入国でしたから、輸入禁止は米国牛肉産業に多大な打撃を与えました。
全米の20%にあたる肉牛を生産するネブラスカ州にとっても、収益のみならず雇用状況に痛手をこうむりました。日米間の交渉は肉牛の検査の段階で意見がまとまらず、結局、20ヶ月よりも若い肉牛に限るとの制限付きの輸入解禁となりました。
それでも、日本の消費者はもろ手をあげて歓迎しているとは言い難く、目下のところ、輸入禁止前のレベルに戻るには少なくとも3年はかかると予想されています。輸入禁止したのは日本を含めて50カ国にのぼりました。米国全体の経済に与えた影響を測るには、かなりの日時がかかると思われます。

