Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 34

 
 当地には珍しく風のないおだやかな初冬の週末、夫と二人、雪に閉じ込められる前に近隣の農地をドライブすることにしました。

 
 田舎路をドライブしながら前方を見ると、何か黒いかたまりが行く手をふさいでいます。いぶかしく思いながら近づいてみると、それは50頭余りの黒牛の群れでした。
 
 トウモロコシの収穫後の農地は牛達にとってかっこうの餌場となります。新しい餌場へ移動中の牛の群れであると解った時はすでにかなりの数の牛が我々の車の後ろを歩いており、車をターンする事も出来ず,前進せざるをえなくなりました。
 
 以前、アイダホ州に住んでいた頃、これまた移動中の羊の群れに出会ってのろのろ運転をした経験あります。
 
 羊は車よりも小さいので、その時は邪魔して悪いなーと感じただけでしたが、牛となると車より大きく、体当たりで車がつぶされる可能性もあります。早く抜け出そうと車のスピードを上げると、牛達も歩く速度をあげます。
 
 牛の所有者は2台のトラックで牛を先導し、山岳用バイクに乗った一人は落ちこぼれの牛がいないかをみるのに忙しく、迷い込んだ人間の面倒はみておれないといったところでしょう。
 
 新しい餌場に到着し、牛が離れていった時は、まったくほっとしました。田舎路で前方に黒いかたまりを見たら、ただちに車を
Uターンすることを肝に銘じたことです。

 
Wed Dec./14/2005


(ハワイパシフィックプレス連載)

 

 

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