7月4日の合衆国独立記念日を祝う各種の行事のうちでも、花火大会は夏休み中でもあり、家族連れに人気があります。当市では大きな湖のある公園で開催されます。
湖の南岸に花火の仕掛けが設置され、見物人は持参の椅子や敷物を北岸のなだらかに傾斜した芝生の上にひろげます。花火の打ち上げが実際に始まるのは、暗くなる10時過ぎですが、その日は、ピクニックを兼ねて早くから 近隣の町や村から人が集まります。
雷雨の予報が出ていましたが、雲間にときおり稲光が走る程度で、昨年のようなどしゃぶりにはならないようだと、空を見上げているうちに、稲光は予想以上 に急速に広がり、まもなく、盛大に挙がる花火をも圧倒するようになりました。生暖かい風も吹き始め、ゆっくり花火を楽しんでもいられなくなりました。花火 を挙げる人達も天気の変化に気がついたらしく、花火の間隔が、ぐっと短くなって、普段は10分かかるところを5分で終了したように思えました。そして、花 火の終了とほとんど同時に雨も降り出しました。
といった具合に、落ち着かない花火大会だったのですが、考えてみると合衆国独立も多大な犠牲をはらって達成したのであって、花火大会が予定どうり何事も なく終わっていれば、そのことに思いを馳せることもなかったでしょう。
近所の子供たちが昼夜の別なく打ち上げる花火の騒音も、不思議な事にあんまり気にさ わらなくなりました。(2004年7月5日)
