Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 17

 
 初夏のよく晴れた朝、ひょいと空を見上げると、梢の上を親指の頭大の白っぽい物体がいっせいに同じ方向に流れているので、すぁ、何者とよく見ると、それ は コットンウッド と呼ばれる木から出る胞子の群が風に吹かれているのでした。

 このコットンウッドは州木で、初夏には木綿(コットン)の花に似た白いふわふ わの胞子が町中いたるところに漂っています。

 アレルギー誘発因子のひとつとみられてはいますが、高くそびえる姿を愛されてか、いまのところ州木としての面 目は保っているようです。(2004年6月10日)


(ハワイパシフィックプレス連載)

 

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