春到来を真っ先に知らせてくれるのは、南から飛んで来るロビンです。
渡り鳥は太陽の位置で移動の時を決めるらしく、毎年春分の日がすぎると、ロビンは確 実にやってきます。時には雪が降ったり、気温が零下になって地面が凍り、地中の虫を獲って生きているロビン達は大丈夫かなと心配する時もあります。
時を同じくして、スーパーマーケットや日曜大工店には、各種の花、野菜の種袋がならびます。袋には美しい花やみずみずしい野菜が印刷されていて、思わず、あれこれ買ってしまいます。
さらに暖かくなると、これらの店の広い駐車場の一角にカマボコ形のビニールハウスが出現します。これは、仮設園芸店で、ビニールハウスが立ち上がると、 ほぼ毎週、花や野菜の苗が大型車にいっぱい積まれて運ばれてきます。近隣の村や町の苗木場 (nursery) からはもちろん、かなり遠くからも運ばれてきます。
このビニールハウスは、6月の末にはたたまれて、仮設園芸店は、来春まで陰も形もなくなります。種や苗を購入した買い物客は、あとは夏中、これらの世話に追われるという次第です。 (2004年4月10日)
