年末年始のにぎわいは、なんといっても日本にいてこそで、米本土ではクリスマスが過ぎると、気が抜けたようになり、いつのまにか新しい年になっているというのが、通常なのですが、今回ばかりは違っています。
「狂牛病 アメリカでも発見!」 のニュースはまたたく間に世界中に知れ渡ってしまいました。
なにしろ、30カ国以上が米国産の牛肉を輸入しているのですから、影響を受けない国はまずないといっても言い過ぎではないでしょう。事件の詳細はマスメディアにまかせることにして、食肉生産が州の最大産業である当州の反応を、地元の新聞記事をもとにまとめてみました。
年間の売上高 50億ドル ($5 billion a year) 、これは米国全体の20%に相当します。上記の30カ国が米国産牛肉の輸入禁止に踏み切って以来、売り値は約25%減少。
輸出は牛肉の総需要の10%にすぎ ないとはいえ、当州の食牛や牛肉の売上高は年間8億7千4百万ドル($874 milliom a year)で、州にとっては、決して無視できない財源です。
輸出を専門とする企業では、すでに閉鎖ならびに従業員の解雇を余儀なくされたところもあり、事 件の余波はしだいにひろがっています。先行きがはっきりしないところが、最大の難点となっています。(上記のドルはあまりにも巨額なので日本円に換算して おりません)。
2004年 1月 14日 水曜日
