Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 11

裏庭を訪れるリスやさまざま鳥のエサは、40パウンドの大袋を牧畜用材店で買います。小袋入りより安くつくことは勿論ですが、牧畜に必要な柵、金網、飼料入れが、 広大な敷地一面に所狭しと置いてあるのを見るのが楽しみである事も、牧畜用材店に行く理由のひとつです。

なにしろ当州は家畜対人間比が5対1ですから、この手の牧畜用材店が、そこここにあります。

外部におとらず広い店の内部は、工具、電気器具、園芸品、飼 料に加えて、牧畜用の長靴や衣料品も売っています。

牧畜用材店の新聞折り込み宣伝を読むのも、これまた楽しみです。この季節には、馬や牛の写真のとなり に、除雪用スコップや大型電池、保温電球がのっていて、牧畜業の厳しさをしのばせます。

先日、落ち葉集め用のプラスチックの桶を探していたところ、丁度、手頃の大きさの桶の中に、なにやら黒っぽいものが、ズッシリつまっていて、はて、なん だろうと不思議に思ったのですが、宣伝のチラシにより、糖蜜と蛋白質入りの桶だとわかりました。各種ミネラルとビタミンも含み、牛馬に安全に使用可能とあ り、寒い冬に備えてなのだろうと納得した次第です。

当州で牧畜とならんで農業も盛んであることは、主要テレビの日曜日の夜のニュースのすぐ後に、農業に焦点をあてた番組が放映されることからもわかります。一般の視聴者にも理解し易い解説で、学ぶ事も多くこれはぜひ続けてほしいと願っています。


(ハワイパシフィックプレス連載)

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