Dr. Yoko Kelley のネブラスカ便り 10

 早朝、バリッバリッ と落雷の音が頭上にひびきます。

 おやっ、稲光は見えなかったがと、庭の方を眺め渡してみると、隣家の大きな楓の枝の一つが幹の近くから、ポキリと折れ、小枝や葉っぱが一面のちらばっています。今朝の気温が氷点下になったため、昨夜 降った雨が凍ってその重みで枝が折れたのでした。

 冬が近づくと、日本では、蔵王に登って樹氷をみよう!といった宣伝文句にしばしばお目にかかります。

 その樹氷を家にいながらにして楽しめるのは、嬉しいことですが、落葉しないうちに気温が下がると、かくの如き氷害がおきます。

 高山の樹木はほとんど針葉樹で、雪や氷にうまく耐える形になっているのにひきかえ、住宅街の樹木は、夏期の木陰を目的としているため、枝がひろがっていて、天候次第で災害の元となることは、ハワイの皆様もハリケーンでおなじみ。

 それでも、樹氷が陽光にきらきら輝くさまは、雪とはまた違って美しく、つい ♪ 樹氷…樹氷…♪ (ほんとは霧氷…霧氷…) とやりたくなります。

 


(ハワイパシフィックプレス連載)

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