第三回家庭医道場が、高知県西の島、沖ノ島にて行われました。
海と空の心にくっきりと残るブルー。島の人のくったくのない笑顔。家庭医学道場in沖ノ島を終えて一言で表すなら「最高!!!」
今回、家庭医道場の実行委員をやるにあたり自分の中にこれだけはしたいという、大きなテーマがありました。「ただ受身ではなく、学生側からも等身大のなにかを。」家庭医道場、前回、前々回と地域の方々に、「地域で生きる」ことを学ばせていただき、ありあまる「おもてなし」を受け、医師としての「覚悟」をもらいました。何かしたい。地域の方のために自分達でできるなにかをさせてもらいたいと強く思いこの道場に参加しました。
懇親会では、“共”に、笑い、歌い、踊り。この輪の中に自分がいられるということに幸せを感じました。たった一晩が、地域で過ごすってこういうこと、地域に入るってこういうことと肌で感じました。
診療所の先生、看護師さんを含め、島の方々にたくさん貴重な話を聞かせていただきました。僕たちも、それにこたえる形で健康教室ができた。健康教室は、まだまだ未熟だけど、少なくとも島の方に喜んでもらえたと感じました。その喜びは、この上ない充実感になりました。おかしな言い回しになりますが、沖ノ島では、「人に喜んでもらえることの喜び。」をもらいました。
“共に生きる。”「個」ではなく「共」。島の外で買う方が安い。でも、島にある店を守るために島で買う。人のためであり、それがめぐりめぐって自分のためであり。今の島の生活を守りたいために外から入ってくる人を拒む人、今の島の生活を守るためにこそ外から人をいれようとする人。みんな島が好きだからこそのこの想い。こんな想いを支えるために自分がなにかできるとしたらなんて素敵なことだろう。
水泳が水にはいらないとわからないように、やっぱり地域医療のことは地域に入らないとわからない。
残念ながら道場主の思惑どおり、地域のため、地域で生きる人のためにもっともっとなにかしたいと思わされた。本当に、家庭医道場に参加してよかったです。