祖父と野球

  A spark for the engine   エンジンに火がついた 2
 
 私が6才の時、父は私をパールシティータイガーズに入れるため、入団の申し込みをしました。 しかし、私は、小さい頃からあまりスポーツが得意ではなかったので、本当はあまり入りたくありませんでした。 父は高校時代、学校の野球チームでいつも優勝していました。父はピッチャーで、エースでした。 それで、父は私にも野球をして欲しかったのです。
 
 2時に学校の授業が終わると、4時から6時まで、毎日、野球の練習がありました。 私は練習がつらいので、練習に行きたくありませんでした。 しかし何も言いませんでした。 私は父の喜ぶ顔が見たかったからです。 私は 「いくら頑張ってもうまくならないし、野球は苦手だ」 と父に言いました。 父は冷静な態度で、何も言いませんでした。 私は 「野球をやめたい!」 と、心の中で叫びました。しかし、もし、それを言えば父を悲しませると思い、口に出しませんでした。6才から10才ぐらいまで、「つらい! 野球をやめたい!」 と思い続けました。
 
 私が野球を始めてから、祖父は毎回、試合を見に来てくれました。 私がうまくプレイした時は、いつも喜んでくれます。 「ナイスヒット、グッドキャッチ、ナイスプレイ、グッドジョブ」 と、ほめてくれます。 うまくいかなかったことには触れず、うまく出来たことだけを話題にし、私を誇りに思ってくれました。 祖父は普段は非常にもの静かな人ですが、私が試合でプレイしたことを本当に楽しそうに話すのです。 それで私は毎回試合をする度に、「祖父に喜んでもらいたい」 と、強く思うようになりました。
 

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