祖父の命日

 

今日はおじいちゃんの命日。
いいタイミングでこっち帰ってきたな。
よかった。

おじいちゃんが亡くなって10年だ。

私が中学2年生の時、たけのこ取りに行って、過って高いところから落ちて、お地蔵様の前で1人亡くなってしまった。

おじいちゃんは私の後悔の塊。

私のことを 「みぃみぃさん」 と呼んでくれてたと おばあちゃんから聞いて、おじいちゃんの声で響いた。

おばあちゃんは何も語らないけど、どこか物悲しそうな表情だった。
「おじいちゃん、幸せだったかな。」
と聞いてみた。
「うん。」 と返事が返ってくるのを期待した。
自分の後悔がいくらか救われる気がしたから。
でも、
「あんまり幸せじゃなかったかもなぁ…。」
と返ってきた。

………。

せめて、お墓参りだけはきちんとしとこう。
 
 

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