無音 淡色 記憶

 
探してた人の背中を見つける。

 
静かに窓の外を見つめている姿。
その姿は音もなく淡い色彩で記憶に残っている。
 
何を見ていたのか…。
見つめていたのは本当に外だったのか。
 
何を考えとるん?
 
怖くなって、
後ろからそっと肩に手をやり顔を覗くと
驚くこともなく、穏やかな反応が返ってくる。
 
私の笑顔がそこでは妙にういていた。
 
それでも、共感し得ない世界にいかないでほしくて、
意地になってこっちを向かせた。
 
そんなことをふと思い出すわけで。 8ヶ月と一日。
 
 
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