初めての急変

 日勤。
ある受け持ち患者さん。
肺にも肝臓にも骨にも癌が転移している。
でも意識レベルクリア、とても感じのいいおじいさんという感じ。
麻薬で骨転移による痛みをコントロールしていこうか!という方向性だった。

でも、昨日の夜から呼吸状態が悪化してきてた。
日勤始まりはわりと調子よかったけど、2時間後再び状態が急変。
酸素MAXいっても全く呼吸困難が治まらない。
SpO2がどんどん落ちて70代になる。

目の前で自分の受け持ちが急変したのは初めてで、どうしたらいいのかパニックになった。
パニックになりながらも主治医を呼び、リーダー看護師を呼んだ。

まさかこんなに早く急変するとは、、、。
今後のことを決定していなかったので、急いで家族と主治医とが話し合う。
挿管するのか、延命処置はするのか…など。
家族も究極な時に究極の選択をしないといけなくて、、、。

その間、患者さんは本当に苦しそうで、でも目の前の自分はどうすることもできなくて、必死で考えるけど思いつかなくて、ただ、一人にさせないように傍にいることしかできなかった。

結局、気管内挿管して呼吸はひとまず安定。
経口挿管され、薬剤で鎮静されているため、さっきまでおしゃべりしていたのに、もう思うことを言葉で表現することができない。
人はこんなに変わってしまうんだな。
リアルだ、、、。

たくさんの面会者が来る。
多くの人を大切にしてきた証なのかな。
その人の生きてきた道がなんとなく伝わる。

ターミナルとして、家族に囲まれて過ごしています。
 

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