タクシー運チャン

 
 以前、通勤でタクシーを利用する日があった。何もかもやる気にならず、運転するのも怖いくらいしんどい気持ちだった。そういう時は、そっとしておいてほしい。

 でも、その日の運チャンは見事にベラベラ語り出すおじさん。 はずれた。
最初の内は愛想笑いで受けてたけど、運チャンはドンドンヒートアップ。運チャンの熱いトークを傾聴してるこっちがサービス業してるみたい。しまいにゃぁ、これから仕事に向かう看護師に向かって「医療者はだめだ。患者に優しくするのはだめだ。」と持論を繰り広げ始めた。さすがに気分不快が限度を超え、後半全部無視した。

こういう不快な思い出がある。

 そして、今日。実家に帰る高速バスのバス停までタクシーで行くことに。深夜勤明けで疲れていたのと、昼間のポカポカ陽気やタクシーの窓の隙間から入る冷たい風に浸りたかったのとで、なんだか自分の世界に入りたかった私。今日のタクシーの運チャンは、なぁんにも話さない。ただ無言で目的地まで運んでくれた。最後に、「お気をつけて(^-^)」と声をかけてくれた。

 こういうタクシーの運チャンが私は好き。心込めて 「ありがとう。」 と言った。
 

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