今日は準夜勤です。リーダーです。ガンマナイフ治療の患者さんも速攻日勤帯で退院し、今日は落ち着いている…と思いきや・・・ 日勤帯最終で、ICUから転棟してきた一人の患者さん。脳内出血で運ばれましたが、多臓器不全に陥り、手の施しようのない状態として病棟に上がってきました。
リーダーとしてターミナル期を看るのは初めて。人工呼吸器も受け持つのは初めて。先輩のフォローが入るにしても、緊張が走ります。
- 瞳孔の対光反射がないっていうのは、本当にピクリともしないんだ。
- 次第に下顎呼吸。
- 下顎呼吸を目の当たりにするのもこれが初めて。
- 次第に自発呼吸が少なくなってきている。
- 40℃以上の高熱が出ているにも関わらず、手先が冷たくなってきている。
- 手足に独特の模様が出てきている。
- 一気に血圧も半分に低下。
目の前で起こっている 「人が死に向かう」 時を先輩と共に看させていただきました。家族に電話をする。「病院に向かってください」、ただそれだけを伝えることがこんなにも緊張するとは…。家族が一人、また一人来るたびに、心拍数が落ちていく。
不思議。
「家族が来て本人が安心してるのかもしれん。」と先輩が。
- モニター上、心拍数が0に。
- 波形も直線に。
- 人工呼吸器だけが動いていて、
時間の止まった体に胸の上下運動だけが妙に続いている。 - 全身に回せない酸素を、ただ肺に送り込んでいた。
- 家族の前で、医師が直接確認し、
人工呼吸器が外され、「死」が確認されました。
看させていただいてありがとうございました。 どうか安らかに。

看護師してる時は私情を持ち込んではならないと心掛けているけれど、どうしてもあの日を思い出して、患者さんではなく相方をみてしまう瞬間があります。他の看護師さんもそうなんかなぁ。。。