言葉―気持ち

 
今日は日勤。

土曜なので、病棟は面会者が多い。

家族は患者を本当に大切に思っていることが伝わります。

その中で、今日一番心を突いた言葉が。

脳内出血で、現在意識がないご年配の患者さん。
ずっとずっと目を閉じています。
その方に妻が面会に来ていました。
妻はベッドサイドで手を握り、その方をじっと見守っていました。

「ねぇ、目を覚まして。

お願いだから、目を開けてみてよ。

私の顔見るの、もう飽きちゃったの?

飽きちゃったの…?

目を開けるだけでいいから。」

妻の切実な気持ちが伝わってきて、でも何も言えなくて、言葉はかけず、会釈をして病室を出ました。

愛しき顔は見ても見ても見飽きることなんてないですね。
きっと患者さんも妻の顔を見たいはず。

ただただ手を握るしかできなかったもどかしい自分の姿とダブってしまいました。

今日で3ヶ月。

早いんだか、遅いんだか。
 

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