9月3日のこと
久しぶりにハワイの大地に降り立つ。天気は晴天とまではいかないが、ぼちぼち良かった。コンドミニアムに到着すると、ひとシャワー浴びて懐かしのナコスへ。修三さんと美智子さんに久しぶりの再会やった。
少しするとキースがやって来た。キースが来るなり、僕は近づいてハグをした。ハグをしてくれる友達がこっちにいるのはなかなか悪くない。今日はありさんとキースの家に泊りに行くのだ。キースと話しているうちに、僕は重大なミスを犯していることに気がついた。それは、僕がキースにセプテンバーとノーベンバーを間違えて伝えていたということだ。さらに修三さんからは、男二人を頼むと聞いていたらしく、相当、驚いていた。
キースの車に乗って、まず初めにどこへ行ったか、それはいうまでもないだろう。彼の妻でありキースにボスといわしめる、あのお方、シャロンのところだ。あいにくシャロンはいなかったので、僕らはキースの家で着替えて、ワイメアベイに向かうことに。おっと、途中でコスコで昼飯として、ばかでかいピザを食った。ワイメアベイは僕のお気に入りの場所の中の一つで、岩の上からジャンプオフできる場所だ。ありさんとキースと三人で次々に飛び込んだ。その後、シュノーケリングもした。
キースの家に帰るとキースはソフトボールの試合があるので出かけて行った。ありさんと二人で疲れて寝ているとシャロンが仕事から帰ってきた。シャロンははじめ、ありさんと挨拶をして僕を見た時、驚き、キースと同じことを言っていた。普通、ハワイに到着した時は、時差ボケにならないためにみんな頑張って起きているという感じだが。この日は夜の一時までスクラブルの激戦が繰り広げられた。
9月4日のこと
ドクター小林に会う。そのあとクイーンズの下見にゆく。
9月5日のこと
今日は、シンディーの家に手伝いに行った。家まではチャーリーが車で送ってくれた。チャーリーは、米軍の陸軍の兵隊さんだ。そうやろなとは思っていた。なんでかというと、服が迷彩服やったからだ。それからトムに会った。トムは、めちゃくちゃ、ようこそといった感じで迎えてくれた。しかし、心ではあまり興味がなさそうだった。
シンディーとデニースが、去年、あまり行ったことがないにも関わらず覚えていてくれたのでビックリ、嬉しって感じやった。電話をしているシンディーを待っている間、ボビーというひげ面のじいさんが出てきて自己紹介した。
はじめ聞いていたのは、ホームレスに食料を配るということであったけど、実際そうは感じなかった。はじめにシンディーの家に着いた時、大きなトラックに荷物がいっぱい積み込まれとって、それをみんなで一列または二列になって、火事の時によくやるバケツリレーみたいなことを荷物でやった。けっこう重労働にも関わらず、みんなでリズムと声をかけあうことで楽しくできた。次に野菜やらなんやらをどっさり並べて、それを番号札を持った人が番号にによって数名ずつ入って来て、欲しいものをとって帰るのを荷物運び係りとして手伝った。真理子とちーちゃんは、パンとヨーグルトとジュースの配る係をしていた。だいぶ肉体労働で、いっきに日焼けした。受け取った人達は、結構、いい車に乗った人もいたし、宝石を身につけている人も多くいた。受け取っている人達が、一体、本当はどういう人なのか不思議に思った。またほとんどの人が、制限時間以内であれば取り放題なのにみんな自分の必要なものしか取ってなかった。これは、貧しいからこそ必要なものしか欲しくないのかと思った。
9月7日のこと
シュライナーズに見学に行く。アンさんは来る予定ではあったが都合がつかず、ビルがかわりをつとめてくれた。もちろんコリンさんも一緒だ。放射線の部屋に行くとキースがめちゃくちゃ快く迎えてくれた。ほんまうれしかった。キースはいい奴だ。僕が、シュライナーズで放射線学科であることをいうと、皆キースに会ったか、と聞く。会いました、というとみんな口をそろえてグッドガイだという。そんなふうに言われる技師になりたいニャー。
今回の見学においてもっとも感じたのが、この病院のチーワーク医療の充実だ。その最たる例が、ビルのエピソードだ。子供のベッドとナースステーションがあるB棟から出てきた時、掃除をするおいちゃんがおって、ビルがそのおいちゃんの説明を始めた。この人は26年間、この病院で働いているんだ。奴はいつも俺を助けてくれる。この二言に、胸を打ち抜かれた。ここの人は、上下関係にかかわらず、常にお互いに尊敬し合っているのだ。日本のまた合理化され過ぎた大病院では絶対にありえないことだ。日本でもこんな病院があると俺は信じている。
9月9日のこと
朝、美智子さんの電話にて目覚める。いわゆる遅刻である。そそくさと顔も洗わずナコスに出勤。朝にジェニファーに会った。夫が経済学を学んだらしく、独立した老人向けのデイサービスといった感じの会社を起こすらしい。本人が、他の会社を通して働くよりは儲けはいいだろうが会社として大きく経営していくには、かなりたいへんそうだ。商売は実力がものをいう。人付き合いという力も含めて。
昼になるとジェレミが迎えにきた。真理子とちーちゃんと一緒にボディボーディングや。途中でジェレミの友達と合流した。名前を聞いたがよく発音しきれないので、教会でよく言うアーメンと似ていたので、アメンと覚えた。海に着くと、早速、レッツアンドゴー。ジェレミは、プロだけあって最高にうまかった。アメンはまだ初心者らしくへただった。それがあからさまにわかるのは、僕らの横に着いてサポートしてくれる時で、ジェレミがキックといってゴーを出した時は、100%成功するが、アメンの場合は乗れない時あり、巻き込まれる時ありだ。ただ、アメンの筋肉はすごかった。帰りはアメン車の後ろに乗ってアメリカチックにパリに行って帰った。
夜中に男の料理を作る。アンドリューと感動 (?) の再会。真理子とまゆさんと一緒にパスタの店に行って飯を食った。コンドミニアムでカレーを究める。
9月10日のこと
今日はカピオラニに殴り込み。朝九時にちーちゃんをセラの家に送り、ありさんがセラの家で原爆を落とした後、目的地へ。病院の近くのベンチで作戦会議をした後、いざ侵入!と思ったら、正面玄関がわからずに苦戦を強いられる。緊急口が裏口と考えたのが誤りだと気付き、いざ、インカピオラニ。内部に侵入した後、ロビーのソファーに座り込み、ソファーの座り心地が患者に与える影響とその変化を調査。内部偵察がてら俺はトイレに。トイレ見つけられず。三メートル先のトイレを流暢な英語で人に聞く。
トイレから戻り作戦開始、作戦内容は、当然、病院見学や。せやけどアポもないし、できへんでもぜんぜんおかしない、もし、ノーならスピーチ一点でゴーサインが出るかどうか。受け付けには四人のおばーちゃんが談話をしていた。話すと、どうやらボランティアらしく、病院のツアーは、どうやらボランティアの事務所で受け付けているらしかった。行ってみると… 作戦終了。最後にまたフロントでわるあがきしたが敗北をきして資料をもらいナコスに帰還。
シュライナーズにお礼状を持っていき、アンに会った。アンは僕のことを覚えてくれていた。また連絡先をよこして、やりとりしようと言ってくれた。まったく嬉しい限りだ。
ナンシーとナコスで会う。ナンシーがこよなく自然を愛する人だということが発覚。俺、史上最強のカレーを持ち、ありさんと共にナンシーの家にゆく。竜馬がゆく。途中、車に息子の一人といかにも悪ガキっぽい三人を乗せ降ろす。ナンシーの家に到着。ナンシーのもう一人の息子のマースとゲームをしてカレーを食べる。ナンシーは、カレーを相当気に入ってくれたようだった。マースはめっちゃええ奴でおすすめのCDを聞いて、それはタワーレコードに売ってるかと聞くと焼いてくれるといって,CDをプレゼントしてもらった。また部屋も見せてくれた。CDを焼くのに時間がかかるので先に買い物に行ってこようということになった。買い物をして、たまたまナンシーと二人で話をした時、嬉しいことを言われた。でもそれは秘密。ナンシーは息子を本当に愛していて、それがひしひし伝わってきた。僕の目からもたくましいおかんって感じがした。また会いましょう、ナンシー。
9月11日のこと
いよいよ明日帰国や。でも、これが終わりやないゆうことやね。帰ってからおもろいことになるかもね。今日、気付いたんは、アメリカ人の手下にはならんぞいうことやね。
日本人としての魂を持って対等にやり合うということ。人として相手を喜ばすことはしても、絶対、下手に出て、なめられることはせんゆうことやね。ご機嫌とりをせんといい顔せん奴なんてこっちからお断り。こっちが付き合ったらへんわい。そういう奴を後悔させるぐらいのビッグな漢になったるちゅーねん。